こんにちは。
試験合格したのに白髪が減らずに増えてきた敏腕ツトムです。
今日は難関資格を目指している人で、撤退すべきか挑戦を続けるべきか悩んでいる人に向けた記事にしたいと思います。
私は2020年度の会計士試験に合格するまでに、およそ5年強ほどの時間がかかりました。
それまでの過去を振り返ります。
日商簿記2級に受かって、会計士試験の勉強を本格的に始めたのは2015年。
ちょうど子供が産まれたこともあって、当時は
「この子の将来のためにも頑張るぞ」と意気込んでいました。
その時は公務員をしており、仕事と勉強を両立しながら、何とか2017年に公認会計士試験の1次試験にあたる短答式試験に合格します。
しかしその直後に部署が異動になり、仕事が忙しくなったのが不幸の始まりでした。
その部署の繁忙期が8月~12月だったのです。
6月から徐々に忙しくなりはじめ、8月には毎日終電やタクシー帰りでした。
また、育児に疲れがちな妻を一人にして放っておくわけにもいかず、
できる範囲の家事(掃除・洗濯)をしていました。
結果、まともに勉強時間を確保できなくなり、初めての論文試験は大惨敗。
ちなみに会計士試験の制度上、短答式試験に1度受かっていれば、論文式試験は3回までチャレンジできます。
3回とも落ちてしまえば、また短答式試験の受験に逆戻り。
「ま、あと2回もチャンスあるし、次は何とかなるだろう」
と思い、前よりも時間を多めに確保し、一生懸命勉強して臨んだ2回目の論文式試験。
なんと、またもや惨敗。
科目合格を2つとりましたが、総合成績は計算科目が足を引っ張り不合格となりました。
あれれ、様子が変だな・・・。こんなはずではないのに。
この結果を受けて、妻からかなり罵倒されました。
「次は受かると言っていたのに裏切られた。」と言われたのは、
かなり精神的にくるものがありました。。。
しかし、まだ論文式試験を受けるチャンスはあと1回残されています。
これがラスト。
そう思って、ひたすら計算をやりこみました。
もちろん仕事はしながらです。
ただ焦りもあったのか、自分の勉強方法を見直す余裕を完全に失っていました。
あるいは、追い詰められていた自分の状況を直視したくなかったのかもしれません。
最後の論文式試験に向けて時間がない中で、どういう勉強をしたかというと、
ただただ予備校のテキストや問題集を思考停止で解き続けることに没頭していました。
何故なら、それが「楽」だったからです。
本来であれば、予備校の答練や模試を定期的に受けて、周りの受験生と比べた自分の客観的な実力を逐一把握し、普段の学習に役立てるべきです。
しかし、次の論文試験が最後のチャンスであるにも関わらず、
あまり答練や模試の受験はしませんでした。
何年も勉強してるのに悪い成績が出るのが怖かったです。
また、たまたま受けた答練でいい成績がとれると、それが「実力」だと思い込もうとしていました。
そして、答練の結果を分析することもせず、
普段使っているテキストや問題集をやみくもに解いていたのです。
解きなれた問題を繰り返すので、知らない問題が出る答練等を解くよりも
気持ち的に遥かに「楽」なのです。
少しでも辛い状況から逃れたくて、楽をしようとしていたのかもしれません。
結果。最後の論文試験もダメでした。
手ごたえもなかったので、この結果は「やっぱりか」という気持ちでしたが。
この時、正直「もう撤退しようかな」とも思いました。
めちゃくちゃ勉強したのに試験に落ちる。
妻からはゴミくずのように扱われる。
子供とも遊んであげられない。
この辛さはもう味わいたくない。
しかし、私は勉強を継続することに決めました。
諦めきれない気持ちもありましたし、それを支持してくれる会計士の先輩がいたからです。
「その悔しさは、受かることでしか、晴らすことができない」
「苦しんだ分だけ、ストレートに合格した人よりも資格に誇りを持つ」
と、いろいろ励まされました。
ただ、受験はもう最後にすると決めました。
妻には「確実に合格するための方法」と題して、
決意を文書にしたものをレポート様式10枚を作成し、
最後の受験に挑戦するための決裁に伺いました。
「もう知らん」
と言われ、決裁が下りました。
そして、2020年の短答試験と論文試験に無事合格することができたのです。
その時の勉強方法は、過去にまとめていますので割愛します。
以上が、私の合格までの振り返りです。
苦しい試験勉強にくじけそうになった時、
①本当にその資格をとりたいのか
②そのために自分はやるべき事をやれているのか
をしっかり考えてみることをお勧めします。
私は①はYesでした。
そして②はNoでした。
なので、②をしっかりやることに決めたのです。
挑戦か撤退かを悩んだとき、ご自身の状況も踏まえて、気持ちを整理してみてください。