先日の東京は大雪でしたね。
雪国出身ではない自分にしたら、いや〜積もったなという感じでした。
豪雪地帯の方に雪国マウントされるとボコボコでしょうね。
今日は、最近思う転職の是非について。
日本でも転職は当たり前の時代になって久しいかと思いますが、そうは言っても新卒入社した会社でずっと働いている人は、
今でも何だかんだで多いのではないでしょうか。
気になって調べてみたら、総務省の統計調査で転職者の状況がありました。
https://www.stat.go.jp/data/roudou/topics/pdf/topics123.pdf
令和2年公表でデータは2019年まで、つまりコロナ前のものです。
リーマンショック時の落ち込みから察するに、2020年以降はコロナ禍で多少下振れしているでしょうが、そう状況は変わっていないと思います。
これによれば、2019年の転職者数は351万人で過去最高。次点は2006年・2007年の346万人。
一方で転職者比率(就業者に占める転職者の割合)は、年齢別に差はあるものの、総数で見ればこの20年くらいはずっと5%〜6%くらい。
次に、海外と日本の比較においては、enworldの以下の記事から。
https://www.enworld.com/blog/2019/07/tensyoku-difference
やはり日本は長めですね。この中だとですが。
お国柄なのか、ヨーロッパでも国によって大きく状況は異なります。
そしてお隣の韓国は、超学歴社会で大企業を目指す人が多いイメージですが、意外にも平均勤続年数は日本の半分程度のようです。
「平均」の数値はすべて平準化されるので、一概にみんながこの年数で転職する訳ではないですが、
日本の状況は、もったいないなぁと思わざるを得ません。
人それぞれの価値観があるので、何が正しいとかいうつもりはありません。
ただ、ずっと同じところで働いていても、
得られる知識・経験ってそんなにないし、給料もなかなか上がらないから精神的にも物理的にも満たされにくいと思うんです。
知識・経験で言えば、最初に学ぶ社会人としてのお作法は、どこにいても役立つものですが、それも3年あれば十分身につきます。
あとの数十年は、最初の頃に学んだ業務上の知識を少しずつ肉付けしていくだけに過ぎず、思い通りにいかない人事異動もあり、ともすれば日々が惰性となって、向上心が失われていきやすいと思います。
また会社からすれば、人材があまり辞めていかないことや、色濃く残る終身雇用のために、無理して従業員の給与を上げようという動機が生まれにくいです。
もし転職市場の競争原理がガンガン働くと、他社よりも良い人材を捕まえようとする結果、ベースの給料は自然に上がっていくでしょう。
今の日本の会社員はせっかく良い大学を出ても、多くの人が、なかなか上がらない給料で、大した経験も出来ず、会社の良いようにこき使われて終わる可能性があります。
そう思うと、なんだか屈辱的ではないでしょうか。
日経の記事(有料記事)でも、アメリカとの比較で指摘されています。
コロナが促す大転職時代 人材移動こそ革新の勝機:日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQODL066M60W1A201C2000000/
私は、国家公務員から公認会計士試験に受かって、無理やり転職しました。
今のところ転職してよかったと心から思ってますが、正直もっと早く辞めればよかったです。
良いところに勤めている人ほど、転職しても今より待遇を下げたくないとか、能力や経験を評価されないのでは、という危惧を抱きがちかと思いますが、
私的にはそんな人ほど国家資格がおすすめです。
思い出話になりますが、私は公務員3年目あたりに一度転職をしようとしました。
その時に利用したリクルーターに言われたのは、「君に市場価値はない」でした。
・・・おい、なんだそれ。偉そうに。
正直にショックでしたが、これが自分への評価なんだ、とサッと受け入れることにしました。
ちなみに転職自体は、結果的にうまく行きませんでした。
仕事がつまらないから辞めるという気持ちが大きく、やりたいことや志望業界があまり定まっていなかいのを見抜かれていたのだと思います。
そんなこともあり、私は自分の能力に自信が持てず、資格で頑張って食っていこうと決心しました。
公務員の実務能力なんて、ほぼ評価されないの分かっていましたし、いきなり民間で通用するとは思っていなかったので。
その点、今いる監査法人は、いろんなクライアントを通して事業会社のことを学べるので、そういう意味では本当に良い職場だと思います。
今後は今の経験をとっかかりにして、独立していこうと考えています。
もし今の職場に満足しておらず迷っている方は、前向きに転職を考えてみてはいかがでしょう。